金属アレルギーについて
保険の範囲内での治療を行い、かぶせ物や詰め物に「アマルガム」「金属パラジウム合金」「ニッケルクロム合金」などを使用している場合には全て金属アレルギーの危険性があると考えられます。
また、かぶせ物が銀色でなくても、コアと呼ばれるかぶせ物をささえる台が金属のことがありますのでお気を付けください。
保険の金属は安全じゃないの?!
保険の材料は国の基準をクリアしているからどんな方にも安心だと思うかもしれません。
保険の治療に今も使われる「金銀パラジウム合金」、「ニッケルクロム合金」、かつてよく使われていた「アマルガム」という金属材料には、身体に様々な悪影響を与えると言われている水銀や重金属が含まれています。
なぜ、このようなものが保険治療に使われているのか不思議に思いますが、戦後間もない物資の乏しい時代に、国として保険治療用に提供できる金属だったためなのです。
つまり、日本が貧しかったころにできた制度であり、その内容が更新されていないのです。
戦後まもなく国が貧しかった当時に、安全性と金属の原価を天秤にかけて選ばれた素材。それが今も保険で認められている歯科の「金属」なのです。
金属アレルギーのある方にはおススメできません。
また、アレルゲンでない金属を使用していても、それが口腔内で溶け出して、体内に取り込まれ続けると、いつの間にかアレルゲンとなってしまうことが最近の研究で分かってきました。
特に、歯垢が付着している部位はpHの低下が見られるため、溶けだす危険性が高くなります。